新島は東京から南に約160kmの位置にある島です。
渋谷のモヤイ像はこの新島で採れるとっても貴重な『コーガ石』という石で作られています!
そんなモヤイのふるさと新島をシブハナメンバーが訪問しました☆


★新島レポート(写真版)

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2008年11月1日~3日にシブハナメンバーのやまちゃん、いくぴー、おぎんたの3人でモヤイ像の故郷である
伊豆七島の新島に行ってきました!
今までにも2004年、2006年と新島に行く計画をシブハナで立てたことがあるのですが、どちらも船が欠航
してしまい・・・ようやく念願だった新島に行くことができました!

11月1日 昨晩の客船で先にやまちゃんが朝に新島に到着。後を追っていくぴーとおぎんたが浜松町の竹芝
客船ターミナル発の高速ジェット船に乗りこみ新島を目指しました。条件つきだったので新島に着くのか、
船酔いしないか冷や冷やでしたが、なんとか大丈夫。船から新島が見えた時は島の勇姿に感動しました☆

昼前に島に到着したら、旅館の車で旅館まで連れていってもらい、やまちゃんと合流し、まずは腹ごしらえ。
旅館近くのお寿司屋さんでお寿司を食べました(^^)
その後、レンタサイクルを借りて近くの石の工房「モヤイ物語」へ。ここでは新島の特産物である「コーガ石」
を使った石細工体験ができます♪私達はミニモヤイ像づくりに挑戦!いくぴーは若者顔?、おぎんたは老人顔、
やまちゃんは女性顔づくりに挑戦。


その後は旅館に戻り一息ついたらもう外は夕闇☆夕闇の海沿いを自転車で走りながら、島のお薦めスポットで
ある「間々下温泉」へ。その途中、海沿いや道路沿いにたくさんのモヤイ像や石像を発見!!新島の至るところ
にモヤイ像や石像が置いてあります!今回、新島にたくさんあるモヤイ像や石像を見るのも楽しみの1つだった
ので、とても興奮しました(*。*)間々下温泉は露天風呂や砂風呂もあり地元の人にも人気の温泉でとても
賑わっていました。
露天風呂からは満点の星空が見られて感動でした。

温泉から戻ると旅館の夕飯タイム。島でとれた魚のお刺身や島名物のお味噌汁などとってもおいしい夕飯でした^^
夕飯を食べているところに村長さんが登場!村長さんには事前にお会いしたい旨は伝えていて旅館に来てくれる
ということは知っていたのですが、なんと私達が温泉に向かったというのを旅館のおかみさんに聞いて、温泉まで
送ろうと車で温泉まで向かってくれたそうです。ただ向かった温泉が間々下温泉だとは知らず、湯の浜露天温泉へ
向かったところ私達に遭遇できず、旅館に引き返してくれたそうです。本当に恐縮でした(^^;)
村長さんは、その後に予定があったようで、少しだけ話して旅館を後にされました。

夕食後は村長さんに渡すアルバムづくり。今回の旅の目的の1つはシブハナの活動について新島の皆さんによく
知ってもらうこと。シブハナが活動をスタートさせた2003年から今までの活動や花壇のピックアップした写真を
アルバムに貼って、その時その時のコメントを手書きで書いてつけていきました。その夜はアルバムづくりを
夜遅くまで頑張り深夜に就寝Zzzz。

2日目。朝ご飯を食べたら、自転車で新島村役場へ。産業観光課の大沼係長にお会いしました。アルバムを見て
もらいながら今までのシブハナの活動について話した後、今の新島の観光の現状のこと、渋谷のモヤイ像のこと
など色々と伺いました。
海外に比較的安く行けるようになった今、新島をはじめとした伊豆七島への観光客は減少しているそうで、
観光課でも物産展や本島、渋谷などで島のPRを頑張っていることなどもお聞きしました。


役場に伺った後に大沼係長がコーガ石採掘場、その先にある石山展望台に車で連れていってくれました。
コーガ石採掘場は昔は村営だったそうですが、今は事業者が運営してるそうです。コーガ石がごろごろ至る
ところにありました。またその採掘したコーガ石を加工する場所も近くにありましたが、今は使ってないそうです。
実際にコーガ石を手で拾ってみましたが、見た目よりもとっても軽くて、ガラス質の白砂が元になってできた石
なので白くてキラキラしていてとってもきれいな石でした!
石山展望台はモヤイ像がお出迎え。季節風の影響かとっても風が強くて飛ばされそうになりましたが(笑)、
眺めは最高でした!近くの島や遠くの島が見渡せて、海が太陽にキラキラと光りまるで天国にいるような
素晴らしい風景。風も強かったので、風に乗ってそのまま鳥になって飛びたくなるような風景でした。



展望台を後に、続いて「石の動物園」へ。コーガ石で作った色々な動物の彫刻が楽しめました。童心に戻って!?
動物にまたがったり(笑)。この近くにはキャンプ場もありました。今度来る時はみんなでバーベキューするのも楽しそう!
大沼さんに教えてもらったのですが、新島では、このコーガ石を使って昔は家を立てていたそうです。今でも
コーガ石を使って建てた家が何軒かありましたが、以前よりは減っているそうです。


そして、新島村役場に戻ってきて、大沼さんにお礼を言って別れた後、お弁当を買って、新島きっての観光スポット
である「羽伏浦海岸」へ向かいました。自転車で風をきって緑一色の坂道を駆け下りると、そこには絶景が!
緑で覆われた島の絶壁?と沖縄で見たようなエメラルドブルーの美しい海のスケール感に感動!いつまでもずっと
見ていたい風景でした。海岸に降りてみると、コーガ石の元でもある?ガラス質の白砂が続き、キラキラと輝き
とてもきれいな海岸でした。海岸でお昼ご飯を食べた後、3人とも海の水に浸かりたい衝動に駆られ、ズボンの裾を
あげて海の中へ。海の水は意外と温かく、外のほうが寒かったです!
羽伏浦海岸は毎年サーフィンの大会が開催されサーファーにも人気の海岸。
東京から近いところにこんなきれいな海と海岸があることに本当にびっくり。
新東京百選にも選ばれている「羽伏浦海岸」は必見です!

夕日が傾きつつあったので、海岸を後にし、島で人気のスポット「湯の浜露天温泉」へ。古代ギリシャをモチーフに
した建物が目印の温泉で、海沿いの道を自転車で走りながら遠くからも見つけることができます。海の真横にある
温泉なので、昼間は絶景を楽しむことができます。水着着用の温泉なので男女の仲間で一緒に楽しむ事ができるのも
よかったです。私達が着いた時は辺りはもう真っ暗だったので、露天温泉からは満点の星空を楽しむことができました♪
大小6つの温泉を楽しめるのもよかったです。足湯もあるので、昼間は疲れた足を休ませることもできますよ!
24時間年中無休で無料で気軽に入れる「湯の浜露天温泉」。何度も入りたくなる本当にお薦めの温泉です!

温泉に入って疲れを癒した後は旅館に戻って夕飯タイム。ご飯もお代わりがすすみます!そして、その後、出川村長さんと
対面!再度また旅館にまで来てくれて、旅館のロビーで話しをしました。アルバムを見てもらいながら、今までのシブハナの
活動の紹介。新島の話し、シブハナの話しなどして、村長さんからは「今度渋谷のモヤイ像花壇に植えるのに島の浜菊を
送るよ!」というお話しや「シブハナのことを島で表彰したい!」という嬉しいお話しをいただいたり。

村長さんが帰られた後は、旅館の部屋で打ち上げ!今までのシブハナの活動を振り返ったり、旅を振り返ったり。
夜は更けていきました☆


そして3日目の翌朝。やまちゃんは気合で朝6時くらいに起きて、一人で流人墓地や神社を散策!朝食を食べた後に3人で
自転車で出発。小雨が降ったりやんだりのあいにくの天気だったけど、誓いの塔で愛の告白をしたり(笑)、ずっと
行ってみたかったモヤイの丘でモヤイ像達と写真を撮ったり。そして鳥が島を散策していたちょうどその時、旅館から
電話がきて、今日の高速ジェット船が欠航になったとの連絡が・・・。この日の昼頃、東京に向けて高速ジェット船で帰る
予定だったので、予想外のアクシデント。確かに朝から季節風がすごかったけど、まさか欠航になるなんて。。。
大型客船で大島まで行けば、高速ジェット船に乗り換えられることを知り、船酔いの不安や今日の予定のこともあり
直前まで悩んだけど、ダイゴさんへの面会や湯の浜露天温泉やガラスアートミュージアムなどに行く予定を諦めて、
急遽客船で大島に行き、そこから高速ジェット船で浜松町に帰ることに。もっと新島を堪能したい気持ちがあったけど、
新島を後にしました。大型客船はやっぱり結構揺れたけど、船で終始横になっていたら大丈夫でした!私の船嫌いも
少し解消されてよかったです(^^;)何事も体験ですね!そして、無事に浜松町に到着して解散しました。

report by 荻窪 奈緒


◎モヤイって?◎


モヤイ像のことを「モアイ像」と思っている人も多いですが、「モヤイ像」には深いメッセージがあります。
古くから新島では「共同して仕事に当たる」ことを「モヤイ」と呼ぶそうです。他にも新島の言葉で「力を合わせる」
「助け合う」「共同作業をする」などの意味を持つそうです。「モヤイ」とはそういう歴史とロマンを秘めた言葉。
渋谷のモヤイ像の横に設置されている石碑に書かれている言葉に下記の言葉があります。

ここに集う人々よ、物言わぬモヤイの像はあなた達に何を語りかけるであろうか。
願わくば私たちと共にその、遥かなる祖先の声を聞かれむことを。


今回の旅を振り返っての各自の感想などを以下にお伝えしま~す。

やまちゃん:
シブハナに参加するようになって4年ほど経ちますが、シブハナの原点となったモヤイ像のふるさとに行くことは
ずっと悲願でした。今回の来島を機に、新島が好きになりました。特に、コーガ石由来の白い砂浜とコバルトブルーの
海は忘れられません。美しい自然、のんびりとした風土を肌で感じたので、その感激を他のメンバーにも伝えていきます。
渋谷モヤイ像の思いを察しながら、さらに渋谷の街に自然を感じる空間づくりに携わっていこうと思います。

おぎんた:
大自然を堪能しました!露天風呂から見た満天の星空、エメラルドブルーの海、展望台からの眺めなど感動の連続でした☆
島の至るところにある石像はそれぞれに顔や形が違い、見ていて面白く、またちょっと不思議な感じもしました!島の沿道に
ランタナの花がきれいに咲いていたのも印象的でした。村長さんや役場の大沼さんにお会いして、シブハナの活動のことを
お伝えでき、また色々とお話しできて嬉しかったです。
渋谷のモヤイ像と巡りあい、モヤイ像のまわりに花を飾ることからスタートしたシブハナの活動。みんなで力を合わせながら
モヤイ像のまわりに花を植え、花を育てている私達。
モヤイ像の持っているメッセージにふと想いを馳せる時、モヤイ像には何か必然とも思えるとても深い縁を感じます!モヤイ像
はいつも私達の活動を見守っていてくれている気がして、私はとても愛着を持っています。
そんなモヤイ像を作って渋谷に寄贈してくれた新島の皆さん、設置を許可した渋谷区役所の皆さん、本当にありがとうございます!
そして、モヤイ像、ありがとう!!あなたに出会えて本当によかった♪